カレーライスと日本人
3章 イギリスへの旅
次にイギリスに行きC&Bを訪問したが、社内でカレー粉は重要視されておらず、歴史は消失していた。
そこで大英図書館で5年パスを取り、文献を調査した。ビクトリア女王の時代、イギリスでは金銀と同じ価値でスパイスが取引された。そこで直接貿易をもくろむ冒険家ぎ現れた。しかし彼らはカレーを横目で眺めても、食べることはしなかった。辛くて食べられないという記述まである。ただし、唐辛子はアメリカ原産なので、当時は胡椒で辛くしていたのが面白い。また、タマリンドがブドウみたいな味で、それで煮込むと書いてあるのが面白い。
イギリス式カレー最古のレシピは1747年のもの。また、亀のカレー煮込みなども載っている。重要なのは、当時のカレーはソースで肉を煮込んだものであり、野菜を含まないと言う事だ。
フランスやドイツではカレーの人気はいまいちだった。