隷属への道
12章 集産主義の御用学者たち
ナチズムの基礎の社会主義哲学を決定づけたのは、ゾンバルト、プレンゲ、ラーテナウ、オストヴァルト、メラーファンデンブルックといった学者だ。各人の思想は以下の通り。
ゾンバルト:マルクス命。1909年時点で一生をマルクス主義に捧げたと宣言。ドイツ=英雄的民族共同体による、イギリス=商人への宣戦布告。
プレンゲ:組織マンセー。ドイツ=組織主義は人類の模範。フォルクスゲマインシャフトが世界憲法を打ち立てる。権力的政策は正義、ヒトラー最高。
ラーテナウ: 第一次世界大戦でドイツの原料管理にて組織主義を実践。
レンシュ: 保護主義政策でカルテルを形成し、英仏露協商に戦いを挑み、労働者階級による支配の正しさと個人主義の脆弱さを証明する。
オストヴァルト:組織の意義は、ドイツ人が世界で初めて発見した科学法則だ!(※この人ノーベル化学賞ね)
シュペングラー: イギリス的精神を放逐せよ。
メラーファンデンブルック: 1923年に「第三帝国論」。