隷属への道

15章 世界計画経済 vs 自由競争連邦

計画経済の国への人や物の流出入は制限される。それが国際的摩擦を生む。なぜなら計画経済国家間の調整とは力比べであり、小国が不利になるからだ。

では、複数国家の上に計画経済を置いたらどうか。すると、ある国の国民は他の国のために重税を払う、などのことを、強制される。

結局大国が多数派である以上小国が割りを食う。もしくは、数を占める労働者階級が世界中の労働者の賃金を均質化し、出稼ぎの自由がなくなる事が考えられる。これは、実質的には小国が不利になることである。小国に必要なのは、国際的援助のもとの、国際競争への参加である。

計画経済を排し、法の支配と自由競争を世界に広げるべきだ。具体的には、連邦制度をつくり、権力を小国にも分散させるべきだ。しかし、全世界規模では失敗するだろう。イギリス、西欧、北米だけでよい。

※EUのこと?

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