隷属への道
結び 個人主義による新世界の創造(最終章)
第一次世界大戦と第二次世界大戦という失敗から学び、より良い社会を作るためには、集産主義という「隷属への道」を避けなければならない。つまり我々は未来の世代に対し我々の誤りを告白する。
我々は、それが退化に見えるとしても、一旦「新しい秩序」を標榜する集産主義と決別して、個人主義に戻らなければならない。これは、若い世代に、我々の祖父たちの世代の価値観を教えることである。
これに基づいて今後のあるべき国際関係の姿については強い主張をしたが、筆者は自信はない。しかし、20世紀後半の世代は、19世紀の価値観に依って、違う方法で新しい世界の構築を試みなければならない。
(終)