本を読む本
5章 Lv2=点検読書
点検読書には2通りの方法がある。これらは同じ技術の裏表である。
1: 調査
1つは手掛かりを辿って調査していく方法である。以下の6つから情報収集する。
- タイトルとサブタイトル
- 目次
- 索引
- 本の帯のキャッチコピー
- その本の中心と思われる章の拾い読み
- ランダムな拾い読み
何についての本か、どのような構造で書かれているかに答えられるようにする。
2: 通読:
もう1つは、とにかく表面的にでも読み通すことである。意味がわからない時に止まったり辞書を引いたりしてはいけない。例えばシェークスピアであれば、辞書や脚注を読み飛ばして、物語の面白さを感じるべきである。
点検読書は速読ではない。
点検読書の目的は、「ある本が深く理解する価値があるかを判断すること」である。
それに対し速読の利点は、
「深く理解する価値のない本にかける時間を節約する」
ことである。速読には理解を深める効果はない。なぜなら、深い理解を得るには、時間だけでなく、分析読書の技術も必要だからだ。